中央大学モンゴル・ゼミとホームページについて

中央大学商学部特任教授
清水武則

私は、40年にわたり外務省でモンゴルの専門家として働き、退官後、幸運にも母校中央大学で教職の機会が与えられ、学部を超えた学生が参加できるFLP(Faculty Linkage Program)の国際協力プログラムで 、「モンゴル観光の発展の可能性」のリサーチを学生と始めました。学生たちとモンゴルを訪問し、実際に観光地を訪れたり、政府関係者、日本企業関係者等と面談し、モンゴルの観光について調査を行い、その結果を報告書としてまとめたり、現地でマスコミのインタビューを受けたり、モンゴルの方たちとも、その結果をシェアーしています。 

 なぜ、モンゴルの観光についてリサーチを行うのかと言えば、モンゴルには日本人が感動できる遊牧文化、雄大な自然、歴史遺産などたくさんの非日常性がありながら、知る人がほとんどおらず、結果として、モンゴルを訪ねる日本人の数も、モンゴルから日本を訪れる人の数よりも少ないという現実があるからです。ちなみに、日本の人口は約1億3千万人、モンゴルは約340万人です。

 これには、日本側の知識不足だけでなく、モンゴル側の外国人観光客を誘致する姿勢や施策にも要因があり、ゼミ生は、モンゴル観光について、幅広い視点からリサーチを行っています。 日本とモンゴルとの間には、2016年にEPA(経済連携協定)が発効し、経済関係の発展が期待されていましたが、現実には、日本からの輸出が増えただけで、モンゴルからの輸出には変化がなく、不均衡な貿易関係がかえって拡大する一途です。

 観光はモンゴルに外貨をもたらすという観点から貿易における輸出と同じ効果をもっており、私達は内陸国モンゴルにとって外貨獲得の有力な産業と考えています。 モンゴルは1990年までは、社会主義国で、オーエン・ラティモアが指摘したように「ソ連の衛星国」と言われ、社会主義と資本主義の対立の下、モンゴルは日本にとって決して友好的な国ではありませんでした。その関係を根本的に変えたのは、1990年の民主化運動です。日本は先頭になってモンゴルの民主化と市場経済化を支援してきました。

 今日、日本とモンゴルは戦略的パートナーシップを構築する、お互いに大切な友好国になっています。そのような、モンゴルとの関係をさらに発展させるために、微力ですが私たちのゼミが貢献できることを祈っています。 清水ゼミの本Webサイトは、モンゴルに関する情報提供の役割を果たしたいと願っています。ここに入ってくれば、モンゴルのことが簡単に解決できる、そういったサイトを目指して学生たちと取り組んで行きたいと思うますのでよろしくお願い致します。